土方歳三佩刀・和泉守兼定刀身公開(土方歳三資料館)
土方歳三資料館
東京都日野市にある土方歳三資料館に行ってきました。
最寄りは多摩都市モノレール「万願寺」駅です。
駅のホーム↓
資料館は住宅街の中にあるのですが、看板がところどころ出ているので迷わず辿り着けました。
こちらが土方歳三資料館。
まさに土方歳三の生家があった場所であり、今もご子孫の方のご自宅の一角を資料館としていらっしゃいます。
ここはいわば、土方歳三や新撰組を慕う者たちが数多訪れてきた聖地…ですよね。
個人的にはこれまで幕末やら新撰組的なあれこれを履修()することのない人生だったのですが、なぜか今この場所にご縁付いたことに少しばかりの感慨を覚えつつ…
(おそるおそる)門を入るとすぐのところに歳三像がありました。
資料館の前にある看板。
刀・和泉守兼定についての説明もありました。
さて土方歳三資料館では、歳三の遺品、ゆかりの品々を展示されていますが、今回の目的はやはり、刀なんです。
土方歳三佩刀の和泉守兼定、その刀身の限定公開に合わせて予約して訪れました。
そしてまた今回は新撰組隊士であった島田魁の愛刀・土佐守藤原正宗も展示されるということで、その個人蔵の正宗刀を見てみたいなという気持ちが湧き、それが一番の動機です…
刀剣鑑賞眼は無いなりに、拵ともに一生懸命見てきました。
兼定といえば尖り刃、ということで、それらしい刃文を自力で確認できただけでも嬉しいことです。
資料館図録の記載によれば、
“刀身は二尺三寸一分(70.3cm)反り四分。よく詰んだ小板目基調に、全体に柾目がかり、地沸よくつき、鉄冴える。
刃文は古刀の兼元譲りの三本杉を焼くが、孫六兼元に比べ三本杉の頭が比較的揃う高低差のない互の目となり、小沸出来で匂口冴える。物打付近は美濃伝風の尖り刃基調の互の目。”
柄巻は鍔の近くを強く握ったように摩耗しているとのことで、激しい戦いの痕が感じられました…
また、島田魁佩用の土佐守藤原正宗は脇指で、添えられていた説明書きによると、京都守護職松平容保より下賜されたもので、明治維新後、清水徳川の分家博通氏の有に帰したるとのこと。刃長一尺七寸四分、地鉄は板目肌柾交り、刃文は互の目乱れ、とありました。
こちらも歴史をくぐり抜けてきた重みを感じる一振りでした。
資料館ブログの過去記事にこの刀について詳しく書かれたものがありました。↓
島田魁佩用脇指〜土佐守藤原正宗のこと | 土方歳三資料館日記 (Hijikata Toshizo Museum Blog)
資料館の内部の展示品などは写真撮影不可ですが、外の一部は撮影可能でした。
土方歳三お手植えの矢竹↓
歳三たちが使った木刀のレプリカ↓
太くて重そう…手に取ってみることもできます。
ここで、とうらぶの兼さんと堀川くんでお伴写真撮ってみましたよ。
土方歳三資料館の周辺
・伊十郎屋敷長屋門
土方歳三資料館の前の道の並びに少し行くとある古い感じの門。
土方歳三の親類の家の門が当時のまま残っています。
・石田寺(せきでんじ)
資料館から歩いて600mほどのところに石田寺があります。
土方歳三の墓所がありましたのでお参りしました。
高幡不動
万願寺駅の隣の駅、高幡不動駅で降りて、土方歳三の菩提寺・高幡不動尊にも行ってみました。
こちらも新選組にゆかりのある場所で、銅像と記念碑がありました。
また、今度公開になる映画「燃えよ剣」の衣装展示していました。