なまくら茶屋(仮)

なまくら茶屋日記

雅を解したい女子のおでかけ見聞録

大刀剣市へ

全国刀剣商業共同組合主催の「大刀剣市」へ初めて行ってきました。

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刀を買うつもりはないんだけども、年に一度の日本最大の展示即売会ということでいろいろ見る目を養うために行ってきました🗡✨

そう!博物館、美術館だけが刀を見る場所にあらず!
慣れてきたら刀剣専門の美術商に行ってみることもおすすめである、と
最近読んだ書籍「日本刀の教科書(渡邉妙子・住麻紀著)」にも大刀剣市のことが紹介されていました。

会場は東京美術倶楽部(東京都港区)。
明治のころから美術品をあれこれしてる老舗っぽいです。
いやわたくし、高尚で老獪な世界へ足を踏み入れてしまうのかとやや緊張。

入場料は2100円で、けっこうしっかりしたカタログが付いてきます。
各店のイチオシ商品が載ってるようで、これだけでも見応えある。

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3階と4階の2フロアの会場に全国より73店舗のブースが並んでいます。
会場内へ入ってみるとかしこまった雰囲気でもなく、けっこう気軽に見て回れる感じでした。
初めて来たど素人の私でしたが、それでも3軒ほど、お店の方と二言三言お話して品物を見せてもらうなどできました(がんばったぞ自分w)!

カタログには長谷部国重の短刀、長谷部の刀(無銘)が載っていました。
掲載はないようでしたが店頭で長谷部国信の脇差が400万円というのを見かけました。(長谷部ばっかり目が行く)
…その他有名どころの刀がたくさんでしたが、いきなり長物を見せてくれというほどにはまだまだ刀の見立ての自信はないので、自然、短刀やら鍔に目が行ってました。

鍔を見る

鍔もたくさんあって、かわいい感じのもありまして。
めくるめく鍔の世界に目覚めてしまったかも… 
とあるお店で気になったものをケースから出して見せてもらいました。(写真は許可を得て撮りました)
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やっぱりこういうのに目がいっちゃうよね、金が入っててね☆
(他のお店ではこういうのは素人好み、玄人はもっとシンプルな図象で地鉄の質がよく黒みの美しいものを選ぶって言われてしまったけど💦)

これは何のお花か伺うと鉄線の花ということでした。
鉄線(あるいは鉄仙)の花ってなじみがなかったので後で調べてみたら、クレマチスの類でつるがしっかりとしていることから「甘い束縛」なんていう花言葉もあったりした…

よく見ると細かい地模様の細工も入ってる。なかなか芸が細かいです。
手にとってみると、あーこれ!かわいい、なんかしっくりくる~…欲しいなと思ってしまったけどそこはやはりいいお値段なので冷静に。
鍔の価格帯は10万円台〜20万円台を中心にたまに数万円のものもありました。

 ***
大刀剣市、お客さんはやはり年配の男性が多めかな。あと印象に残ったのは欧米人の方がちらほらいました。

お店もいろいろでOL風の女性スタッフさんがいたり、気軽に話しかけてきてくれるおじさん(捕まると話が長そうでもあった)がいるところもありました。

もし刀剣を購入するなら、まずはこういうイベントで合いそうなお店、話しやすい店員さんがいるお店などを把握していろいろ情報収集するのがいいかもしれません。
 
↓会場内で職人さんによる銘切り実演をしていました。初めて見た~👀
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有料で好きな文字を切ってくれてキーホルダーなどにできるようです。
私は特に希望の言葉が浮かばなかった(おい!)ので、またの機会にしようと思いました。
次回はさらに刀剣の知識を付けて足を運びたいですね。

全国刀剣商業協同組合(全刀商)公式サイト
https://www.zentosho.com/daitoukenichi/
 
 

日本刀の教科書(渡邉妙子・住麻紀著)